スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

原点探しの旅 ~ 名古屋にブル8の神殿を

8日(月)体育の日の午後、母校・桐朋学園創立60周年記念演奏会「指揮者の祭典」を聴いた。

もともと、この日は墨田トリフォニーで、ハインツ・ホリガーをメインとする室内楽を聴く予定だったのが、
親愛なるフルーティスト奏者高野君より、「いま、リハ中だけど、凄い音がしている。聴きに来い」との緊急メールが入り、急遽予定を変更した次第。

12082801-209x300.jpg

一曲一曲の感想はさておき、本当に凄いサウンドだった。
弦の鳴りようとその豊潤の美は尋常でなく、このようなオーケストラは世界にも例をみないであろう。
チェロとコントラバスのラインがこれほどクリアに見渡せることも稀で、決して長いとは言えないリハーサルから、かくも弓の統一を実現させるのも、世代を超えて「同じ釜の飯を食った」戦友達の集いを思わせた。

「これが、桐朋語だよね」
と、口々に言い合う、出演者やサントリーホールに集った卒業生達の興奮ぶりはよくわかる。
しかし、悲しいことに、私は、一緒になって「そうさ、これが桐朋さ!」と胸を張る資格はない。
ひとつには、私の専攻が声楽であり、同じ大学に通っていたといっても、桐朋学園オーケストラとは無縁の学生生活を送っていたこと。
もうひとつは、殆どの学生が、斎藤メソードこそが唯一無二の指揮法であると信じ、小澤征爾を神の如く崇める校風の中で、私は完全なアウェイ。朝比奈、マタチッチ、クナッパーツブッシュなどと叫んでいる異端児であったこと。つまり、サントリーホールで聴いた音を「自分の原点」とは呼び難いからである。

そんなこともあって、9日以来、空き時間を見つけては、自分の原点探しをすることとなった。
朝比奈&NHK交響楽団のDVDボックスから、ブルックナー「4番」「8番」、ベートーヴェン「5番」を試聴したのである。
いやあ、これが実に感動的であった。
やっぱり、自分の魂の故郷はここにあるんだな、というのを強く実感。
音楽的にはいくつか首肯できない箇所もあるし、指揮法も真似できない。
しかし、この圧倒的な音、人間的な感動に於いて、いま、これ以上のものを探すのは難しいだろう。

桐朋の同級生達は「桐朋語を語り継ぎ、広めていこう」と語り合っていたが、私はその一員ではない。
私に出来ることは、この朝比奈的な精神を今の世に再現することではないだろうか?
未確定ながら、名古屋マーラー音楽祭で意気投合した素晴らしき仲間達とともに、ブルックナー「8番」を演奏する計画が持ち上がっている。
実現の暁には、名古屋の地に恐るべき音の神殿が建立されることとなろう。






スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

堤俊作先生

ご出演の予定されていた堤俊作先生のご欠席が残念でした。長岡や富士でお世話になった先生であり、ご復帰を心よりお祈りします。
プロフィール

福島親方

Author:福島親方

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
親方カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
ただいまの訪問者
現在の閲覧者数:
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。