エンジニアの耳
ケンペ&ミュンヘン・フィルのベートーヴェン交響曲全集(エソテリックによるSACD盤)が届いたので早速何枚か聴いてみたが、音質は独エレクトローラLP盤の圧勝。4チャンネル仕様プレスの音質にピンとこないという前言を撤回しなくては。
今回のSACDは音を整えすぎて、演奏の生命力が削ぎ落とされているように感じた。
SACDの潜在能力を考えるなら、LP以上にレンジの広い音が創造できるはずで、全く達成されていないのは残念である。
最終的には、エンジニアの耳だと思う。
恐らく、日本人の耳には聴こえにくい周波数に、西洋音楽の美味しいところがあって、
それの聴こえない技術者がどう頑張っても、良い音を作ることはできないのだ。
マスタリングの現場に、耳の良い音楽家を立ち会わせるなど、あっても良いのでは?
LPは全曲を持っていないから、買わなくちゃなぁ・・・。金欠でイーベイを自主封鎖したばかりなんだけれど。

今回のSACDは音を整えすぎて、演奏の生命力が削ぎ落とされているように感じた。
SACDの潜在能力を考えるなら、LP以上にレンジの広い音が創造できるはずで、全く達成されていないのは残念である。
最終的には、エンジニアの耳だと思う。
恐らく、日本人の耳には聴こえにくい周波数に、西洋音楽の美味しいところがあって、
それの聴こえない技術者がどう頑張っても、良い音を作ることはできないのだ。
マスタリングの現場に、耳の良い音楽家を立ち会わせるなど、あっても良いのでは?
LPは全曲を持っていないから、買わなくちゃなぁ・・・。金欠でイーベイを自主封鎖したばかりなんだけれど。

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No title
エソテリックの今回のケンペのSACDのダメさについては同感です。
これだったら以前DISKYで出てた廉価CDのほうがまだましだったような気がします。
でもそのダメな理由については同意しかねます。
これをリマスタリングしたのは杉本一家さんだというのは御存知だと思いますが、
もし福島さんの「エンジニアの耳がダメ」という意見が正しいとすると
以前福島さんが絶賛されてた同じエソテリックのベームのブラ1や、著書で絶賛されてたビクター
のXRCDであるミュンシュのサンサーンス「オルガン」などもダメということになりませんか。
だって福島さんの説によると杉本さんは西洋音楽の美味しいところを感知できない耳の持ち主なんですから。
自分の意見は本家EMIがまともなマスターを貸し出さなかったからという気がします。
もちろん断定はできませんが・・・
でもいままでXRCDやエソテリックの各種SACDで素晴らしい復刻をされてきたエンジニアの耳が悪いせいだとは到底思えません。
これだったら以前DISKYで出てた廉価CDのほうがまだましだったような気がします。
でもそのダメな理由については同意しかねます。
これをリマスタリングしたのは杉本一家さんだというのは御存知だと思いますが、
もし福島さんの「エンジニアの耳がダメ」という意見が正しいとすると
以前福島さんが絶賛されてた同じエソテリックのベームのブラ1や、著書で絶賛されてたビクター
のXRCDであるミュンシュのサンサーンス「オルガン」などもダメということになりませんか。
だって福島さんの説によると杉本さんは西洋音楽の美味しいところを感知できない耳の持ち主なんですから。
自分の意見は本家EMIがまともなマスターを貸し出さなかったからという気がします。
もちろん断定はできませんが・・・
でもいままでXRCDやエソテリックの各種SACDで素晴らしい復刻をされてきたエンジニアの耳が悪いせいだとは到底思えません。
Re: No title
真摯なご意見有り難うございます。
確かに、ひとつの例で「耳が悪い」と断じるのは行き過ぎだったかも知れません。
私にも演奏の出来不出来はありますし、評論の間違いもありますから。
今後は、もっとトータルにものを見ないといけませんね。
杉本氏の名誉のために申し上げると、
我が家にあるドイツ・プレスの通常CDよりは遥かにレンジの広い音でした(ディスキー盤は手元にありません)。
ただし、アナログ盤と較べてしまうと、高音域の魅惑的な部分が抜け落ちています。
一番美味しい蜜の部分がない、というか・・・。
これでは酔えないんですよね。
実は、同じことを、SACDではケンペのシューベルト「グレイト」でも感じますし、
XRCDではマタチッチ&チェコPOのブルックナー「5番」など高音域の不足する冴えない音です。
なお、素晴らしいと思っていたヴァントのベートーヴェン全集SACDも、
今朝改めて比較してみると、ドイツ・プレスのLP盤を凌駕するには至っていないことが分かりました。
コメントにあったサン=サーンスのXRCDも久しぶりに聴いてみました。
これは、アナログには敵いませんが上記マタチッチ盤に較べると覇気があります。
ただし、メインのエンジニアは滝口博達氏ですね。
ベームのブラームスについては、グラモフォンのSHM-CD盤を所有していないので、
入手できたら改めて考察してみたいと思います。
doiさまには、私の拙速な判断へのご批判と共に、上記の再考察の機会を与えていただいたことを、心より感謝いたします。
確かに、ひとつの例で「耳が悪い」と断じるのは行き過ぎだったかも知れません。
私にも演奏の出来不出来はありますし、評論の間違いもありますから。
今後は、もっとトータルにものを見ないといけませんね。
杉本氏の名誉のために申し上げると、
我が家にあるドイツ・プレスの通常CDよりは遥かにレンジの広い音でした(ディスキー盤は手元にありません)。
ただし、アナログ盤と較べてしまうと、高音域の魅惑的な部分が抜け落ちています。
一番美味しい蜜の部分がない、というか・・・。
これでは酔えないんですよね。
実は、同じことを、SACDではケンペのシューベルト「グレイト」でも感じますし、
XRCDではマタチッチ&チェコPOのブルックナー「5番」など高音域の不足する冴えない音です。
なお、素晴らしいと思っていたヴァントのベートーヴェン全集SACDも、
今朝改めて比較してみると、ドイツ・プレスのLP盤を凌駕するには至っていないことが分かりました。
コメントにあったサン=サーンスのXRCDも久しぶりに聴いてみました。
これは、アナログには敵いませんが上記マタチッチ盤に較べると覇気があります。
ただし、メインのエンジニアは滝口博達氏ですね。
ベームのブラームスについては、グラモフォンのSHM-CD盤を所有していないので、
入手できたら改めて考察してみたいと思います。
doiさまには、私の拙速な判断へのご批判と共に、上記の再考察の機会を与えていただいたことを、心より感謝いたします。